仕事選びの理由で「なんとなく」はできるだけ避けたいですね。仕事が長続きしないと思うからです。

有名な企業からオファーが来たので受けた。知っている企業だから応募した。
今 AI が流行っているらしいから AI やりたい。

そんな中で、就活の時に「風通しが良い」というキーワードがめちゃくちゃ流行っていると思います。
普段なんとなく言いがちですが、今回はそれについて真剣に考えてみましょう。

「風通しが良い」環境とは、ここでは「意見が言いやすい(通りやすいではない)」とか
「ダメなものはダメと言いやすい」とか「縦のつながりを感じさせないフラットな」環境ということにします。

風通しが悪いと何が起こるか。私の場合、上司の機嫌を保てるように自分を偽り、嘘をつき、それを見て後輩が育ちます。

私はそういった後輩が育ってしまうのは嫌だと感じているので、会社のせいでメンタルが保てなくなりそうですが、
私はどうしているかというと、外部のコミュニティとつながりをもったり、外部にアウトプットをしたりという意識をしています。
具体的には、

外部の勉強会に参加する、Qiita に技術記事を書く、Note に日記を書く、スポーツをするなどです。
趣味がお金のかかるスポーツなので最近は全然できていませんが。というか引きこもってます。

「意見を言いにくい」「上司の言ったことは必ず正しい」文化が企業に蔓延していたとしましょう。
シナリオは以下の通りです。

フィクションなので真に受けないで欲しいのと、
ショッキングなシナリオのため、苦手な方はここで読むのを止め、ブラウザを閉じてください。

私の会社では「意見を言いにくい」「上司の言ったことは必ず正しい」文化が蔓延していました。いわゆる風通しの悪い会社です。
ダメなものをダメと分かっていてもダメと伝えることができません。

ダメと伝えることにより自分の立場がなくなり、会社を辞めさせられてしまうのでは、と恐れてしまいます。

これがエスカレートし、ダメとは思っているが「問題ない、順調だ」と嘘をついて隠すようになっていきました。

業務に慣れてから数か月、新卒が入社します。

新卒は社会のことをまだわからないことが多いので、会社や先輩社員を見て育ちます。
新卒は嘘をつく私のふるまいでさえ、もれなく学びます。私自身、嘘をつくのはとても嫌でした。
でもそうするしかありませんでした、仕事がなくなってしまうかもしれないから。

それから少し経ち、私はある部の部長になりましたが、
それからしばらくして、私の部下である新卒が居心地の悪さからか突然退社してしまいました。

疑惑の目は私に一気に向けられ、私は弁明を求められました。「何か変なことをしたのか」とか「いじめはなかったのか」とか。

私は当然、自分の職を守るために「何もしていない」「いじめはない」と必死に事実を隠しました。某教育委員会みたいに。

しかし内心では自分に嘘をつかなければいけない状況に腹を立てていました。

私はストレスが最高潮に達し、ついに犯罪に手を染めてしまい、会社をクビになりました。
自分の愚かな行動と、それを止められない自分の心が嫌になりました。

仕事に就くこともできず、夜は飲み歩き、暇さえあればパチンコをするようになりました。

そしてお金も食料も底をつき、ある夜、私は樹海に迷い込み、持参したロープで(以下略)

フィクションなので真に受けないでください。

「風通しが良い」というキーワードをなんとなくお使いの方は、一度理由を考えてみることをおすすめします。